搬送しての洗浄・表面処理が困難な大型製品や解体が困難な設備等の洗浄・表面処理を現地に赴き、施工する出張洗浄も承っております。
医薬・食品工場等で使用されるサニタリー配管は、ステンレスの耐食性を向上させるため、新設時に不動態化処理を施すことが一般的です。
不動態化処理 | ステンレス表面は主にクロム酸化物から成る酸化膜で覆われることで、内部を腐食から保護しています。不均一な自然酸化膜を均一で緻密なものにする処理を不動態化処理といいます。 |
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ルージュ | 純水系(PS・WFI・UF)のラインでは、加熱により不動態化処理された配管でも徐々に配管内部に錆びた鉄が付着してきます。赤く析出した錆びの状態からルージュ現象と呼ばれます。 |
フェローチェック | 鉄イオンにより変色する試薬を用い、不動態皮膜の状態や鉄イオンの存在程度をチェックします。 |
- ルージュ除去・不動態化処理工程
- フェローチェックNG 鉄イオンにより試薬が変色している。
- フェローチェックOK 試薬の変色無し。鉄イオン除去および不動態皮膜の形成
ガスやケミカル配管では、流体に悪影響を及ぼす油分・水分・不純物の除去が必要です。また、樹脂圧延ロールや熱交換器は内部の水路にスケールやカルシウムが徐々に付着し、流量が減少していきます。これは温度調整の不具合を生じ、製品不良の要因となります。
製鉄所転炉ガス配管、ケミカル洗浄工程

- 熱交換器仮設ライン状況
- 熱交換器シェル側 洗浄前
- 熱交換器シェル側 洗浄後
油圧配管などのオイルライン中に異物が混入していると動作不良等、不具合を生じる可能性があります。これを防ぐため、仮設ラインにフィルターを組込み新油を循環させ異物を除去する工事です。異物の残留粒子サイズおよび個数で「NAS級」合格判定をします。
- NAS規格
- 航空宇宙コンポーネント向けに米国で開発された清浄度基準。試料中の微粒子を粒径で区分し、100ml中の粒子数から割当てられる等級を各粒径範囲ごとに各粒径範囲ごとに表示するものです。
- NAS規格コード表
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粒子サイズ
[μm]等級 6 7 8 9 10 11 12 5~15 16000 32000 64000 128000 256000 512000 1024000 15~25 2850 5700 11400 22800 45600 91200 182400 25~50 506 1012 2025 4050 8100 16200 32400 50~100 90 180 360 720 1440 2880 5760 >100 16 32 64 128 256 512 1024
フラッシング工事基本工程

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- フラッシング後
サンプル画像
異物が無く、
7級以下とわかります。 - NAS7級合格基準
サンプル画像
- フラッシング後
- 大型ステンレス製タンク 内外面酸洗工事
- ・アキュームレーター ケミカル洗浄工事
・排気ガスライン 高圧洗浄工事
・電解研磨 + 酸洗工事
・電解研磨 + 脱脂洗浄工事
・バフ研磨 + 脱脂洗浄工事